過去の公演情報

劇団ヒラガナ（晒）第52回公演
「奏劇集団セツナユタ最新作 ～うたかたの歌姫～ 公開オーディションの宴」

脚本・演出・作詞： 矢代 順

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今からおよそ３０年前、奏でるように演じる！を、モットーに旗揚げされた「奏劇集団セツナユタ」。
その代表、戸崎邦男（とさきくにお）は
高校中退後に独学で文才を磨いた異端的中年脚本家である。

さて今日は、そんな邦男が率いるセツナユタの新作キャストオーディションの日。控室には、ヘンクツでヘンテコな書類選考をくぐり抜けた曲者どもが、今や遅しとその時を待っていた。

しかし、ここにいたり邦男は憂えう、果たして昨今の娯楽業界にまん延する、倫理上の言葉選びや性差別的表現の排除、政治背景に相応しい物語やウイルス対策を加味した演出などに刃向かえる無邪気な演者などは、すでに皆無なのでは無いかと、、、。

「創れなくなったのならそばにいるけど、
創らなくなったのなら消えちゃうよ」。

複雑な心境で審査室に座る邦男の耳に看板女優「毬子（まりこ）」の声がコダマして、今宵も素敵な一期一会の幕が開く。