劇団ヒラガナ( )

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劇団ヒラガナ(記)第23回公演作品

「ホテルノートラプソディ」

脚本・作詞・演出: 矢代 順

公演情報
~お客様へ・・・~

ここは場末のモーテル。
国道沿いのラーメン屋の脇を数十メートル奥へ進んだ空き地に、
ひっそりと佇む。

自家用車、商用車、デートカーに高級外車などを駆り、
そこだけやけにうっそうとした雑草畑を抜けて、
壊れかけのオートシャッターをくぐると、
そこはかとなく淫靡な雰囲気を醸し出す扉が見える。

それが、ここを訪れる不特定多数の人々を共通に包み込む趣。

笑う者、叫ぶ者、怒る者、泣く者。
虚像も真実もかなぐり捨てて裸の感情がぶつかり合う、
たかだか60平米の空間が、
もっとも顕著な人間模様の最先端にして終着地点。

ここは場末のモーテル、名前は「薔薇と霞草」。

たとえばベッドの脇に一冊のノートが置かれていて、
ページには飾らない汚い文字が並び、
読むほどに心を突き刺す言葉が綴られていたとしたら、
それこそもしかしたら、見知らぬ誰かの本音かもしれない。
自分ひとりで墓場まで持っていくつもりだった弱音かもしれない。
日常社会で着飾って強がって、刹那に許しあって、
すべてを脱ぎ捨ててなお、人は心を閉ざせる生き物。
面と向かえず話もできず、
サイドテーブルに置かれた一冊のノートだけ、
裸の向こうの本音をこぼしたりする生き物。

見ず知らず故にこぼせるコトバ、
出会わないから聞き取れるセリフ。
無関係だから恥ずかしくない心、
知ってもらいたい涙、などなど。

どうぞ皆様、終わったあとでも、始める前でも、何にもなくても・・・
このホテルノートを開いて読んでみてください。

「薔薇と霞草」支配人より
タイトル
「ホテルノートラプソディ」
上演日
2011年5月20日(金)~22日(日)全4回公演
上演時間
20日 19時
21日 14時 / 18時30分
22日 14時
※開場は30分前
場所
シアターシャイン
東京メトロ丸ノ内線 南阿佐ヶ谷駅から徒歩2分
JR中央線・総武線 阿佐ヶ谷駅から徒歩7分
チケット
前売り¥2,000/当日¥2,500 全席自由
キャスト
岩瀬 利伸、長内 里奈、管野 令子、具志堅 静香
楠木 多悶、桜井 康介、佐藤 佑衣(演技集団 朗)
佐藤 柚紀、田辺 史也、夏野 夕海、沼尻 大誠、
速水 弘美、盛野 岩登
水野 佑香 ※アンダースタディ ※名前は50音順
脚本・作詞・演出
矢代 順
舞台監督
八瓦 桜助
振付
富田 陽子
音響
音無 ドレミ
照明
明星 照彦
大道具
杉谷 貴之
小道具
木下 慎慈
映像
小林 睦
撮影
櫻井 祐子
舞台美術
内山 美樹
制作補
池澤 恵美子
制作
藤井 奈都子、佐藤 奈津子、株式会社キルト
著作
劇団ヒラガナ( )
協力
JDC・日本洞窟クラブ